友愛落語会

新聞で「友愛落語会」の開催を知り電話で聴講を申し込んだ。会場は足利市の商工会議所の1階のホールである。もともと銀行であった建物を、商工会議所が改装して使用しているもので、ホール、ギャラリー、市の観光案内などに利用されている。今回の寄席は、明治大学の出身者でアマチュア落語家が市の職員におり、その関係で現役の「落研」所属の学生2名と、明治出身のプロの噺家立川談幸師匠と弟子の吉幸さんの出演によるものである。
今回は、下座さんが同行しナマの下座による寄席であり、よりいっそう「寄席」の雰囲気を味あわせてくれた。
わざわざ足利まで出向いたのは、談幸師匠を存じ上げており、「宇都宮落語会」にもご出演いただいているので、御礼を兼ねての聴講である。
まずアマチュアの「駿河炎誌」さんが『時そば』、「紫紺亭小迷治」さんが『猫の皿』を聴かせてくれた。二人は4年と2年という2年間の差があるが、アマチュアでもその差がわかるような話方であった。
そして、『立川吉幸』さんの登場。『尻餅』という、寄席などでは年末によく出る噺を聴かせてくれたが、さすがプロという話し方に、場内は爆笑に次ぐ爆笑であった。中入り(休憩〉の後、お目当ての『談幸』師匠の登場となった。演題は、『初天神』。子どもと父親の噺で、これはちょうど今ごろ寄席でかけられる噺である。
落語の前に、ちょっとした寄席についての解説があり、寄席囃子の実演もあり、初心者でも楽しめる構成になっていた。2時間ちょっと、無料で楽しめた落語会であった。足利商工会議所さんありがとうございました。