「笑点」の力

 一昨日、文化センターメインホールで開催された、笑点メンバーがやってくる・林家木久蔵三遊亭好楽林家たい平三人会を聴きに行った.
 会場は千三百人入る大ホール、空席が殆ど見当たらない満員の盛況である.番組は、前座に続いて好楽師匠の出番.笑点の裏話のようなマクラをふって、「目薬」に入る.大ホールを意識してか、ちょっと下ネタのような、あまり品のいい噺ではない.とりあえず大爆笑の場内。ここで中入り、中入りを取るほどの番組ではない、一人一席の90分程度なのに休憩とは.年寄りのためのトイレタイムかな、でも10分だった.
 食いつきは、たい平師匠.同じように笑点の裏話から、「紙屑屋」へ入る.物真似や出身地、秩父の夜祭の花火の実況まで入って面白く聴けた.トリは木久蔵師匠.漫談というか、世間話から自分と息子のW襲名の話などでお茶を濁したといった感じ.一席の「落語」が聴けなかったのは残念でした.これで入場料は、S席で4000円。笑点メンバーのナマの顔を見に来たと言う感じで、それでも満足して帰ったお客様もいらっしゃるようだ.大ホールという制約の中で「落語」を一席まともに演じることの難しさがあるのかなと思った.『笑点』というTV番組の集客力に驚いたことと、やはり、寄席でタップリと「落語・噺」を聴きたいと思った日でした.