森美術館探訪

六本木ヒルズ内にある(森美術館)を訪ねました.企画展『日本美術が笑う』展を見ることにしたからです。
館内に入ると、まず、古代の埴輪や土偶が迎えてくれました.ハート型土偶や動物の埴輪は本当に笑っているような良い顔をしていました.続いて有名な岸田劉生の「麗子像」が2点と「寒山拾得図」が何種類か展示してあります.その奥には、巻物で「放屁合戦図」が展示してあり、全巻見る事ができないので、スクリーンに映し出してスクロールしていました。これには英文のテロップを読んだ外国人も笑っていました.河鍋暁斎の作で大変面白いものでした.暁斎は奇怪な絵を描く人だと思っていましたので、そのユーモア溢れる作品に思わず笑ってしまいました.その後には「いきものへの視線」と題した動物の絵がありました.「象」「虎」「犬」「猿」など身近な動物が名人の手により描かれていました.そして最後のコーナーでは、「神仏が笑う」と題して「七福神」や木彫(木喰と円空)が展示してありました.見応えのある展示でなかなか面白かったです.5月6日まで開催されていますので、興味のある方はお出かけください.同時展示で、『笑展・現代アートにみる「おかしみ」の事情』と『グレゴリ−・コルベール展』も開催されていましたが、現代アートはなかなか理解できませんでした.その後展望台から東京の景色を眺めて帰ってきました.ちなみに観覧料金は、展覧会と展望、合わせて1500円でした.新国立美術館にも行きたかったのですが、足が棒になるほど歩いたので、またの機会に譲ることにして帰ってきました.宇都宮に着いたときには雨が降っていました.