山種美術館コレクション展・宇都宮美術館

今日から10月、秋らしくなってきましたが、芸術の秋、食欲の秋、読書の秋といろいろありますが、今日から宇都宮美術館で『山種美術館コレクション展』が始まりました.東京の山種美術館から貸し出しを受けた逸品が展観されています.早速見に行って来ました。
全58点が展示されていますが、素晴らしい作品ばかりで、これこそ眼福というものでしょう.横山大観に始まり、下村観山、橋本雅邦、速水御舟上村松園東山魁夷前田青邨、などから近代では、伊東深水加山又造小倉遊亀片岡球子平山郁夫千住博など、どこかで一度は見たことがあるような作品が揃っています.
私が特に感動したのは、東山魁夷の「満ち来る潮」で縦2メートル横9メートルに及ぶ大作です.唐招提寺の襖絵を描いた頃の作品だと思いますが、全国の海をスケッチして歩かれたという話を聞いたことがあり、素晴らしい作品に感動しました.元々、東山魁夷の『道』という作品が好きで、東山画伯の展覧会には良く行きました.ブルー系の色合いも好きです.他の作家の展示作品も、風景画や歴史をテーマにしたもの、花鳥水月を描いたものなど多種多様で見飽きることがありませんでした.もう一度見てみたいと思っています.11月5日までの展示ですので、興味のある方は是非ご覧になると良いと思います.入場料900円です.これだけの作品を一堂に集めてみることはなかなかできないと思います.