三遊亭吉窓独演会

今日は、知人に頼まれての落語会開催です.詩吟の会を主催する会長さんが、十周年の記念にと総会、発表会(温習会)の後の記念番組として「落語」を会員の皆さんに聴いてもらいたいのでということで、鹿沼市まで行って来ました.
会場は、結婚式場の披露宴会場となるようなところで、広さは適当で、マイク無しで噺が聴けるようなところです.
例によって、私が懇意にしている三遊亭吉窓師匠(芸歴三十年近いベテランで、前座のときからのお付き合いがあり、今でも安いギャラで無理をお願いしてしまっている.先日の「こども寄席」もお願いした.)にご出演願った.
鹿沼市は、盆栽に使う鹿沼土の産地で、皐月の花でも有名である.他に祭屋台が十四台市内の町内にあり、(日光の東照宮建立で宮大工が逗留したりしていた)秋祭りが来月盛大に行われ、市中を屋台が引き廻され、一見の価値あり.
さて、肝心の落語会であるが、地方の落語会で一番苦労するのは「高座作り」である.高さの関係や頑丈さで適当なものがあれば良いが、殆どはテーブルや事務机などで設営する.(知識がないと、いわゆるステージ台を置いてあるところなどがあり、一からやり直すことが多い.)今回は、事前に打ち合わせをしておいたが、それでも大変だった.後ろ幕を張り、雰囲気作りもできあがり、さあ、会の始まりである.
一席目は「大安売り」マクラに相撲の話、今日の下野新聞に載っていた、初代横綱明石志賀之助)の話題でタイムリーにお客様をひきつけておいて本題に、負け続けの力士が商売をはじめれば、大安売りで「買った、買った(勝った・勝った)」というわけであるという噺である.次に、私との対談、休憩の後、二席目は、季節柄、皆さんお馴染みの噺で「目黒の秋刀魚」殿様が野駆けの折に食した秋刀魚の味が忘れられず、特別な日に「なんでもお好きな物をご注文ください。」といわれ、秋刀魚を注文したところ、出てきたものは・・・・という噺である.大喜利は師匠お得意の寄席の踊りで、俗曲「梅にも春」にのせての「芸者さんの一日・朝起きてからお座敷までをパントマイム風に踊る」である.これはどこでもおおうけする.これでお開き。残念だったのは後ろのほうで口演中に話をしているご婦人がいらっしゃった。周りの方にはご迷惑だったと思う.話をするなら会場の外でして欲しかった.後はお決まりの懇親会で無事お役目終了.
師匠には大変ご苦労様でした.