笑点40周年番組

 日本テレビの『笑点』が14日の放送で40周年を迎えたとのこと。昔、立川談志の司会で金曜日の夜、隔週で放送された「金曜夜席」がその前身である。出演者も故人となった噺家もおり懐かしいことです。小円遊師は亡くなり、円窓師は自らおりて、「500噺」に挑戦、見事達成した。司会は、三波伸介が一番ウイットにとんだ面白いものだったような気がする。
 寄席番組が視聴者に定着したのは、この番組の功績もあると思いますが、『落語』というものが大勢が並んで司会者の出す問題に答えるものだと思っている方が、実際にいるという話を聞きました。いわゆる「大喜利(大切り)」という、寄席などで番組の最後に特別に組まれる番組を落語だと思っていらっしゃるようです。面白いことに替わりはありませんが、全然別個のものです。
 テレビで放送される落語も、時間的には30分が限度でしよう。長い噺は続き物で5時間も6時間もかかる噺もあることを知っていただきたいと思います。人情噺は約1時間近くかけてタップリ聞きたいものです。是非機会がありましたら、「文七元結」「火事息子」「薮入り」などなど聞いてみてください。思わずほろっとくるはずです。日本人に生まれて良かったなと思うひとときがすごせます。