正月映画

昨年12月初旬から、正月映画第1弾が公開されましたが、これは見たい!というような作品があまりありませんでした。「椿三十郎」「アイ・アム・レジェンド」「ミッドナイト イーグル」といったところを見ましたが、いずれもハズレ状態でした。
今日、NHKFM放送で「ピックアップムービー」というコーナーを毎月担当しているので、正月映画第2弾を紹介しました。こちらのほうが面白そうなのに、なぜ第1弾に公開されなかったかと思うようです。紹介した作品は、「ミルコのひかり」「アース」「スウィーニ−・トッド」「シルク」「母べえ」「テラピシアニかける橋」「陰日向に咲く」「4分間のピアニスト」そして、当地の映画館が休館(実質的には閉館状態)するに際し、今まで続けてきた単館系の作品上映「シネマセラピーシリーズ」として上映する「街のあかり」「ONCEダブリンの街角で」「PEACE BED」「もがりの森」(もがりは漢字ですがとりあえず出てこないので)の4本、計12本を25分程度の時間で駆け足に紹介しました。正月映画といえるものではない作品もありますが、少し遅れてでも見られるのが嬉しい作品ばかりです。
話は戻りますが、「椿三十郎」は脚本が以前と同じ物を使っているので物語り自体は面白いのは当たり前ですが、ついつい黒澤作品と比較してみてしまうので、全然問題にならないのですね。俳優自体の時代劇的な所作がなっていないし、殺陣も全然面白くないですね。ラストシーンに至っては問題外です。
アイ・アム・レジェンド」も一応見たのですが、見ないでもよかったと思った作品です。予告編で面白いところは見せてくれました。ウィル・スミスが出ていなければ、制作費の無駄遣いです。但し、淀川先生に教えていただいた「どんな作品にも良いところはあるので、それを探して見ることも必要」との教えからいうと、冒頭の荒廃したニューヨークの街中を鹿でしょうか、が走るシーンはCG応用かもしれませんがよく出来ていたと思います。これで時間が長かったら完全なブーイングですね。「ミッドナイトイーグル」も雪山のシーンは素晴らしいと思いましたが、緊迫感が無いのと、自衛隊と思われる白い衣装に身を包んだ一行があまりにも弱すぎるし、何だかわかりませんでした。
第2弾の「スウィーニ−・トッド」に期待しています。ミュージカル作品ですが、ティム・バートンとジョニ−・デップのコンビは、「シザー・ハンズ」以来好きです。「ミルコのひかり」はイタリア,「街のあかり」はフィンランド。「ONCEダブリンの街角で」はアイルランドヨーロッパ映画が見られるのは嬉しいことです。