舟木一夫特別公演

 夜の部で落語を聴きに行くといったら、知人が新橋演舞場の丸札をくれたので、夫婦揃って出かけました.
 演舞場では、舟木一夫の特別公演で、芝居「銭形平次」と「歌謡コンサート」の二部制でした.
 東銀座の駅あたりから、私達と同年代と思しき女性陣が大勢、演舞場へと向かっていました.劇場近くになると、神田明神への奉納旗が立てられて雰囲気を盛り上げ、劇場入り口には、お神輿も展示されていました.
 一階最後部の席のチケットを戴き席につくと、緞帳にスポットで蛍のイメージが映し出されました.
 芝居のほうは、一人の娘をめぐっての殺人事件を銭形平次が解決するというもので、平次役はもちろん舟木一夫.女房役に葉山葉子、八五郎柔道一直線桜木健一、三ノ輪の万七に遠藤太津朗という配役でした.他に、銭形平次を演じた先輩の長谷川一夫大川橋蔵に敬意を表して、長谷川稀世と丹羽和成が出演していました.ラストシーンでは長谷川一夫大川橋蔵のパネル写真が上から降りてきました.大映映画で長谷川一夫の平次を見ていた私には懐かしい顔でした.大川橋蔵はテレビでの平次役でお茶の間の人気を集めましたので観客も良く知っていると思います.二部の歌謡ショーでは63歳とは思えない美声でヒット曲を歌い上げましたが、「高校三年生」では場内総立ち、若者のロックコンサート並みのオバさんパワーに驚かされました.