スーパーマンリターンズ/山椒太夫

遅まきながら、「スーパーマン・リターンズ」を映画館で見て、テレビで「山椒太夫」を見ました.
スーパーマンについては、娯楽映画と割り切って、何の知識も持たずに見ましたが、テレビ時代のものや、前作までのイメージがついていましたが、ストーリーは、一連のながれでスーパーマンの生い立ちからわかるようになっていますが、映像技術の進歩で、能力アップすごい力を見せますが、さすがのスーパーマンにも弱いところもありました.2時間を超える時間をあれよあれよと見せてしまうのは、面白いからでしょうね.よけいなことを考えずに見るのがいいと思います.映画は、事前の知識が必要な場合と真っ白な状態で見たほうがいい場合とありますね.
「山椒太夫」は私が初めて見た映画で5歳のときでした.(ちなみに外国映画は、「鉄道員」で10歳のときでした.)進藤英太郎の怖かったことと、ラストシーンの田中絹代が海岸でススキの穂のようなもので雀でも追っていたのでしょうか、唄いながら安寿と厨子王丸のことを思い出しているシーンを覚えていましたので、確認してみましたが、概ね記憶のとおりでした.溝口作品はいろいろ名作がありますが、淀川先生は、「西鶴一代女」について良くお話されていましたね.荒れ寺にいる厚化粧の娼婦と御所勤めの女御との対比をお話してくださいました.田中絹代もこの作品と「楢山節考」が私は傑作だと思っています.他にもたくさんありますが。それにしても白黒映画、スタンダードサイズで見る者を圧倒するような作品を良く作りましたね.昔はセットやエキストラも豪華でしたね.映画黄金時代でしょう.