円朝まつり

今日は、昨日ちょっと書きましたが、東京は谷中の全生庵で毎年開催されている「円朝まつり」に行って来ました.
夏の恒例行事とあって、会場は落語ファンでいっぱいでした.鶯谷で人身事故があったとかで、ちょっと電車が遅れたので、会場へ着いたのもやや遅れ.お目当ての『福扇』を買い求める人の列は本堂裏手の墓地のほうまで続いていました.
本年は笑点でお馴染みの木久蔵師匠の揮毫した幽霊の絵を散らした扇子と噺家の手ぬぐいがついて2000円とお買い得なので列がきれることはありませんでした.イベントの時刻には、この秋六代目柳家小さんを襲名する子息の柳家三語楼師匠が落語協会会長に就任したばかりの鈴々舎馬風師匠と協会のきれいどころにはさまれてお練りを行いました.
噺家の出店する飲食店などは人気で、私も志ん輔師匠の「にせ辰」で小さん師匠の浴衣地を手ぬぐいにしたてたものを買いました.そして、志ん五師匠のお店で冷やしうどんを食べました.折からの落語ブームとあいまって境内は黒山の人だかりです.昔、「円朝忌」として、曜日に関係なく、11日に法事として営まれていた頃が懐かしくなりました.会費300円程度で、名人たちとテーブルを囲んで、スイカといなり寿司をいただきながら聞いた話は今では貴重な話となりました.落語は、日本の伝統話芸で日本人なら楽しめるものですから、これからもますます噺家の皆さんに磨きをかけていただいて、落語会の発展に寄与していただきたいと思いながら帰途に着きました.