生誕百年記念『笹島喜平展』

朝から益子町の陶芸メッセ「益子陶芸美術館」で明日から開催される、生誕百年記念『笹島喜平展』のレセプションに行って来ました。
笹島喜平は、益子町の生まれで、棟方志功に師事し、後に【拓版画】と呼ばれる独特の技法を発案した版画家です。現在、拓版画を継承している作家は2名居り、二人とも宇都宮に在住しています。拓版画を説明するのは難しいのですが、「版画」は刷られると逆転するものと思っているでしょうが、拓版画は版木そのままの絵が印刷されます。石碑などの拓本を取る技法を版画に応用したといって良いでしょう。是非、現物を見ていただきたいと思います。150点以上の作品が展示されており、これだけの作品を一堂に見ることが出来る機会はなかなかありません。
益子では、これから「陶器市」も開催され、大変な人出ですが、美術館は穴場かもしれません。おそばのおいしいお店もありますので、楽しみ方はいろいろです。安近短のお出かけにぴったりです。是非お出かけください。
また、19日から23日まで、宇都宮市の県庁前、栃木県総合文化センター2・3ギャラリーで、私が事務局を勤める、「版画の街連絡協議会」主催による『版画の街版画展2006』が開催されます。版画作家25名が参加、技法的にも「木版画」「木口木版画」「銅板画・メゾチント/エッチング」「拓版画」『シルクスクリーン」と多彩で、版画の祭典とも言えるでしょう。併せて一般の版画愛好家の作品も30人ぐらいが参加して展示されます。これから版画をやってみたいという人には、参考になる展示でしょう。益子の帰りにでもお立ち寄りください。餃子もラーメンもおいしいところが沢山ありますので、お待ちしております。