「落語」泉福寺寄席

第一回「泉福寺寄席」が開催され、おせっかいだがお手伝いさせていただこうと泉福寺へお邪魔した。
今回は、地元のローカルラジオ局、栃木放送で録音して番組に使おうというものだ。現地へお邪魔してすぐに会場となる本堂へと向かった。予想していた通り高座が低い。敷いてあるカーペットの上に直接座って聴くならばいいと思うが椅子席である。しかも高座の両側も客席になっている。一応、出演者が見えてからと思いそのまま近くの「源平」という蕎麦屋へと向かった。玄蕎麦でなかなかおいしい蕎麦であった。店内に版画が掛けてあり、よく見ると池田憲雄先生の作品であった。お店の方といろいろお話させていただく機会ができ良かったと思った。会場へ戻ってみるとちょうど出演者の立川談幸師匠とお弟子さんの吉幸さんが到着したところであった。会場を見て、やはり高座が低いとのことで急遽設営しなおしている。談幸師匠にごあいさつの後、会場へ行き地囃子の音楽を流して寄席の雰囲気作りから始まった。開演の時間が近づき、一番太鼓の後主催者のご住職のあいさつがあり、二番太鼓に続き、「梅は咲いたか」のテープに乗って吉幸さんの登場だ。
「大吉の吉に幸福の幸です。不吉の吉に不幸の幸ではありません。」と自己紹介、マクラをふって「蜘蛛駕篭」の一席をたっぷりと。その後談幸師が「ちりとてちん」(NHKのドラマで有名になった)をたっぷりと口演した。中入り休憩の後、再び談幸師の高座で、テレビ・ラジオではなかなか聞けない「鹿政談」の一席。約二時間の寄席は盛況のうちにお開きとなった。私もそばでテープ操作などに立ち会い、聴かせていただいたが、お客様も女性が多く、笑いも充分、ラジオで放送されるのが楽しみです。ちなみに来年の「新春ラジオ寄席」で私もお話しさせていただくことになると思います。鬼が笑う話ですがそちらのほうもお楽しみに。