「歌舞伎」東海道四谷怪談

連休の一日、上京して歌舞伎観劇を楽しんだ。例によって初めて歌舞伎を見る人など、全員で20名の団体観劇だ。演目は、四世鶴屋南北作「東海道四谷怪談」、ひらたく言うと四谷怪談、お岩様の物語である。主演は中村吉右衛門、他に福助染五郎錦之助芝雀段四郎などの豪華メンバー、大歌舞伎の公演である。おなじみのストーリーではあるが、映画やテレビとは違うナマの舞台なので現実感もある。また、江戸時代からこんなことがと思われるような舞台の仕掛けも見どころである。二幕目の伊右衛門浪宅の場は、この芝居のハイライトであるが、お岩様の述懐シーンなので眠くなる人も出てくる。「髪梳きの場」として有名なところである。後半になって、提灯抜けや仏壇返しなどの仕掛けが初心者にも楽しめるよう仕組んである。大詰めは敵討ちの場で場で、立ち廻りの後、柝が入り主役の吉右衛門染五郎が座りなおして、『まーずこんにちはこれぎり』といわゆる切り口上で幕が引かれます。正味4時間の芝居、たっぷりと堪能した芝居であった。
一泊して、次の日に鎌倉へ。電車の混みようといったらすごいものであった。鎌倉へ着いて小町通りを目的地のギャラリー伸へ。開催中の「生田宏司展」へ。昨年から個展を開催させていただいている作家の先生を訪ねて鎌倉まで来たのである。おなじみのー「フクロウ」や「猫」、「花」などの新作を拝見し、今年の開催日程などをご相談して、昼食を摂りに小町通りを散策する。すごい人で歩くのも大変だ。段葛のある大通りへ出て、目的の蕎麦屋こ寿々」を探す。わかりやすい場所だったので、すぐに見つかったのだが、お客の列が大変だ。せっかく来たのだからと最後部に並んだのだが、中に入れたのは1時間半もたってからだった。おススメの「こ寿々蕎麦」と「辛み蕎麦」を注文する。長時間待っていただけのことはあったと思わせる味で満足したが、大盛りがないのが残念であった。
社寺を巡ることはできなかったが、目的は達成した(ギャラリー訪問)ので帰途についたが、相変わらず電車が混んでいるので、大船で下車して、ゆっくりと京浜東北線に乗って都内までという旅を楽しんできました。